令和8年9月定例会で私が行った質疑の簡易的なまとめです。
9月7日の大雨等に関する質疑・答弁一覧
(1)アンダーパスの安全対策
ア 過去の冠水事例
質問
鹿島町米田地内の市道沼田・馬場線のアンダーパスでは、これまで通行規制を伴う冠水が発生したことがあるか。
答弁要旨
過去10年間で2回発生している。
- 令和元年10月の令和元年東日本台風
- 令和5年9月の台風第13号
イ これまでの安全対策
質問
過去の冠水事例を踏まえ、どのような安全対策を講じてきたか。
答弁要旨
次の対策を実施してきた。
- 側溝や集水桝などの清掃
- ポンプ設備の更新と運転確認
- 冠水注意看板の設置
- 路面と壁面への冠水深の表示
- 現地の状況をリアルタイムで把握するセンサーの設置
ウ 今回の冠水原因
質問
今回、当該アンダーパスが冠水した原因をどのように分析しているか。
答弁要旨
9月7日早朝から雨脚が強まり、短時間に集中的な降雨となったことが、大きな要因の一つと認識している。
現在、当時の降雨状況や排水設備の稼働状況について詳細な調査を行っており、冠水原因の解明と再発防止策の検討を進める。
エ 再点検するアンダーパスの数
質問
今回の再点検の対象となる市道のアンダーパスは何か所あるか。
答弁要旨
市内の市道アンダーパス24か所を再点検する。
- ポンプ設備がある箇所:16か所
- ポンプ設備がない箇所:8か所
オ 再点検の内容
質問
再点検では、どのような項目を確認するのか。
答弁要旨
次の項目を確認する。
- 排水ポンプ設備などの排水機能
- 冠水時における注意喚起表示の状況
- 排水施設の構造
- 排水施設の流下能力
- 放流先の水位上昇による影響
カ 再点検の完了時期
質問
再点検をいつまでに完了する考えか。
答弁要旨
冠水発生翌日の9月8日から着手している。
ポンプの動作確認だけでなく、放流先の状況や流下能力の確認にも時間を要するため、具体的な完了時期は示せないが、安全を第一に可能な限り早期の完了を目指す。
キ 事前通行規制の基準
質問
アンダーパスを事前に通行規制する基準を、どのように設定する考えか。
答弁要旨
国は、予防的な事前通行規制、車両の進入防止、排水機能の確保を組み合わせた「多重防御」による安全対策を示している。
市も今回の事故を重く受け止め、市民の命を最優先に、予防的な事前通行規制の在り方を早急に検討する。
ク 道路冠水注意箇所マップの評価
質問
これまで公表してきた「道路冠水注意箇所マップ」による注意喚起を、今回の事故を踏まえてどのように評価しているか。
答弁要旨
市公式ホームページでマップを公表しており、台風が多くなる時期には数件の問い合わせがあることから、防災意識の向上に一定の効果があると認識している。
ケ 車両水没時の脱出方法の周知
質問
自動車が水没した際の脱出方法を防災訓練に取り入れるなど、市民への周知を強化する考えはあるか。
答弁要旨
今回の事故を踏まえ、次の取組を進める。
- 市公式ホームページやSNSを活用した周知
- アンダーパスの危険性の周知
- 車両水没時の脱出方法の周知
- 総合防災訓練や防災イベントにおける体験型訓練の検討
- 車両からの緊急脱出や緊急脱出用ハンマーの使用方法の訓練
(2)避難所の開設及び避難行動
ア 昨年度以降の避難状況
質問
昨年度以降に避難所を開設した各事例について、それぞれの避難状況を伺う。
答弁要旨
令和7年度から今回の大雨までに、避難所を開設した事例は4件あった。
| 日付・事象 | 避難情報等 | 最大避難者数 |
|---|---|---|
| 令和7年7月30日・津波警報 | 津波浸水想定区域へ避難指示 | 1,489人 |
| 令和7年12月8日・津波注意報 | 海岸堤防より内陸への避難を呼びかけ | 2人 |
| 令和8年4月20日・津波注意報 | 海岸堤防より内陸への避難を呼びかけ | 3人 |
| 令和8年6月3日・台風第6号 | 市内全域へ高齢者等避難 | 51人 |
イ 今回の避難状況に対する評価
質問
過去の大雨災害と比較し、今回の避難状況をどのように評価しているか。
答弁要旨
雨の降り方や発令した避難情報が異なるため、一概に比較することは難しい。
ただし、「高齢者等避難」発令時の避難者数で比較すると、令和8年6月3日の台風第6号では51人だったのに対し、今回は避難指示発令前の9月7日午前8時時点で210人となり、大幅に増加した。
市は、その要因を次のように分析している。
- テレビやSNSで重大な災害発生の可能性が事前に報じられていた
- 市が高齢者等避難を発令する2日前から、事前の備えや避難行動を繰り返し周知した
- こうした事前周知・啓発が避難行動につながった
ウ 避難行動を促す取組の強化
質問
避難が必要な市民が適切な避難行動を取れるよう、今後さらに取組を強化する考えはあるか。
答弁要旨
市は令和4年10月に、風水害に関する「防災行動計画(防災タイムライン)」を策定し、事前の防災情報を提供している。
現在は、市民の自発的な行動を後押しする「ナッジ理論」を取り入れ、分かりやすい情報発信に努めている。
今後は、イラストや画像など、市民の目に留まりやすい視覚的な手法も取り入れ、適切な避難行動を促す情報発信を強化する。