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反対討論を行いました

令和6年12月18日(水)は令和6年12月定例会本会議において次のとおり反対討論を行いました。

【以下反対討論原稿】

5番、いわき市議会日本維新の会、小野光貴です。

ただいまより、議案第7号「いわき市公衆浴場条例の改正について」、議案第45号「いわき市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の改正について」及び議案第47号「令和6年度いわき市一般会計補正予算(第6号)」については反対するとの立場で、請願第1号「令和7年3月31日付で「みゆきの湯」を廃止とする「議案第7号いわき市公衆浴場条例の改正について」の取り下げを求める請願」については採択すべきとの立場で討論します。

まず初めに、議案第7号「いわき市公衆浴場条例の改正について」です。

本議案は、いわき都市計画事業湯本駅周辺土地区画整理事業により施設が解体されることが予定されている湯本駅前みゆきの湯公衆浴場について、その用途を廃止するため、所要の改正を行うものです。

反対する一つ目の理由は、本議案はその提案理由として、いわき市温泉事業等の経営改善を図る必要があることを挙げていますが、質疑に対する答弁で明らかにされたように湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の令和5年度における収支は約154万円の黒字となっていることから、今年度末をもって当該施設を廃止することが果たして本当に市温泉事業等の経営改善に繋がるか疑問が残る点です。

反対する二つ目の理由は、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の廃止後における利用者の受け皿として、平成13年度における年間利用者数が約27万9千人であったことを根拠に、さはこの湯公衆浴場が想定されていますが、平成13年度から20年以上が経過し、社会情勢や人口動態が大きく変容している中、数値上で需要を満たし得ると判断することは地域の実情と乖離する恐れがあるものと考えられ、ひいては市民サービスの低下を招きかねないと懸念される点です。

反対する三つ目の理由は、湯本駅前みゆきの湯公衆浴場の廃止については、これまで地域住民や関係団体に対して丁寧な説明と意見交換を行ってきたとの認識が質疑に対する答弁で示されましたが、当該施設が位置しそこから経済的な影響を少なからず受けているのみならず湯本駅周辺土地区画整理事業にも大きく関係する地元商店会から当該施設の存続を願う声が挙がっていることを鑑みるに、合意形成を十分に図ったとする市の認識と地域の認識との間に齟齬が生じているものと推測され、そうした状況で区画整理事業を推し進めるために当該施設を今年度末をもって廃止することは市の対応に不信感を招き、かえって区画整理事業の遅れに繋がりかねず、結果として権利者の生活再建に大きな影響を及ぼす可能性が排除し切れない点です。

よって、議案第7号「いわき市公衆浴場条例の改正について」反対いたします。

続いては、議案第45号「いわき市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の改正について」です。

本議案は、福島県人事委員会勧告に準じて、職員の期末手当について年間支給月数を引き上げること等を踏まえ、市議会議員の期末手当についても支給月数の引上げを実施するため、所要の改正を行うものです。

物価の上昇やエネルギーコストの増加が続き、市民生活が非常に厳しい状況に置かれている中で、私たち議員が自らの手当を増額するというのは、市民の理解を得られるものではないと考えます。

また、市の財政が厳しい状況において、限られた予算をいかに効率よく活用し、市民サービスの向上に繋げるかが求められている中、私たち議員の手当へ予算を割くことは、福祉や教育、インフラ整備といった優先すべき課題への配分を妨げる可能性があります。

よって、議案第45号「いわき市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の改正について」反対いたします。

続いては、議案第47号「令和6年度いわき市一般会計補正予算(第6号)」についてですが、本議案については、先に述べた議案第45号における市議会議員の期末手当に係る支給月数の引上げに伴う増額補正がその内容として含まれることから、反対いたします。

最後に、請願第1号「令和7年3月31日付で「みゆきの湯」を廃止とする「議案第7号いわき市公衆浴場条例の改正について」の取り下げを求める請願」についてですが、本請願については、先に述べた議案第7号に反対する理由と同様の理由から採択すべきと考えます。

以上、議員の皆様の御賛同をお願いし、反対討論といたします。

御清聴ありがとうございました。